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開発の舞台裏:Cloudflowの再設計

Cloudflow製作の舞台裏に潜入し、Onラボのイノベーションチームとデザインチームが、履き心地、キック、スピードを向上させるために、どのようにCloudflowを再設計したのかを調査しました。

  

最も飾りの多いOnのシューズをどのように改良するのか? 記録を塗り替えるデザイン。一流アスリートが愛用したいと思うシューズにできるのか? これがOnラボのイノベーションチームとデザインチームが直面した問題でした。

 

シニアプロダクトマネージャーのヴィクターから、Cloudflowの再設計中に彼のチームがどのようなプロセスを経てシンプルな外観にたどり着いたのかについて、お話をうかがいました。

  

アスリートのお墨付き:一流アスリートの声がCloudflowを進化させた
多くのアスリートを表彰台に送り、新記録達成に貢献した初代Cloudflowが、On所属の一流アスリートの意見を取り入れて、機能も外観も著しく進化しました。では、その進化とはどのようなものでしょうか。Onのアスリート・プロジェクト専任担当者と、世界的トップアスリートのハビエル・ゴメス・ノヤ選手とバート・アーノーツ選手に、その進化について語ってもらいます。 アスリート関連記事へのリンク
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Cloudflowの難問 

 

「オリジナルのCloudflowが非常に好評だったので、どの部分をアップデートするのかを決めるのにとても苦労しました。そこで、Onアスリートに助言を求めようと、Cloudflowのどの部分を改良してほしいのかをたずねました」とヴィクター。

 

このシューズの開発にはリサーチも含めて4年の歳月が費やされました。 

      

 

「あれは私たちが行っていた調査の一部でした。そして、アスリートだけでなく、Onの公式テスター、Onのスタッフ、販売チームにも意見を求めました。一流アスリートのフィードバックもありがたいのですが、私たちには一般ユーザーの本音を知る必要もあります。当社が世界最高のシューズを作れるとしても、最終的に機能や見た目に魅力がなければ、誰も購入しようとしません。 

 

「また、今回は一歩踏み込んだやり方を採用して、YouTubeのレビューを見たり、雑誌やウェブサイトの記事や感想を読み漁りました。とにかく、Cloudflowに対する感想や意見を知るために、あらゆる情報を探し求めたわけです。Onの公式テスターの中にはOnのシューズしかテストしない人もいるので、調査範囲をできるだけ広げたいと考えました。何百というシューズをテストした人であれば、Onの公式テスターとは異なる視点を持っているはずです。この調査を通して、Cloudflowに対する世間の感想を詳しく知ることになりました」

 

改良点の決定

 

On研究室はCloudflowの改良点として、クッション性、スピード、耐久性、蹴り出し、フィット感の強化を決めました。改良点が明らかになると早々に作業が開始されました。

 

「次はアイデアを出す段階です。Onでは、複数のグループがさまざまな事柄に取り組んでいて、ブレインストーミングを行っています。今回の再設計では、ソール部分からスタートしました。フォアフットの溝をなくすことを考え、ウォール部分を厚くし、全体的なサイズを大きめにしてクッション性を高め、フォームを変えて……というように、改良点とそのアイデアが際限なく出てきました。

 

 

「アイデアが出てくると、『モンスター』と呼ばれる異なる素材とパーツで作られた合成シューズを作り、まずはこの時点で出てきたアイデアを試しました。このモンスターのテストは、アルプスにあるオリヴィエの自宅近くの素晴らしい環境で行われました。

 

「このテストの間、意識的にモンスター同士を競い合わせる環境を作り出し、最も有効な方法と、自分たちが最も実現したいものが何かについて、忌憚のない意見を出し合いました。

 

「このテストを通してどのアイデアがベストかを見極めて初めて、まともな開発コンセプトを作ることができます。この段階で、開発の詳細とそれを実現するためのアイデアと方法を決めます。そして、ここからプロトタイプのスケッチを繰り返して、各部位の寸法を調整していきます。最初に作るモンスターと、この段階で作るプロトタイプは異なるものです」

  

   

プロトタイプの完成

 

「プロトタイプの製作では、さまざまな外観のサンプルをできるだけ多く作ります。Helionを使ったサンプル、EVAを使ったサンプル、異なるSpeedboardを使ったサンプル、異なる形状とサイズのクラウドを使ったサンプル、クラウドパーツをつなぎ合わせたサンプルなど、多数のバリエーションで作りますし、組み合わせによって結果も大きく異なります。 

 

「例えば、最初のプロトタイプには幅の狭いフォアフットのクラウドパーツが採用されたのですが、これが回転運動に大きく影響することを発見しました。回転運動はCloudflowをCloudflowたらしめる要素と考えているので、オリジナル同様に転動はそのまま維持すべきものです」

    

 

Onラボのチームはテスター用に多様なプロトタイプを製作しました。ここで作られたプロトタイプの基礎となるアイデアは一つですが、上で説明したように、異なるテクノロジーと素材を使ってさまざまな仕様にしました。この方法を通して、Onラボチームはパフォーマンスと履き心地に関するさまざまな情報を入手できます。多種多様なフィードバックを収集して初めて、彼らは最終的な製品へと大きな一歩を踏み出せるのです。効果のない要素は排除し、疑問点は明らかにし、間違いや失敗はすべて削ぎ落としていきます。そして、あらゆる点に細心の注意を払います。

 

私たちが細かい部分にこだわればこだわるほどに、フットウエア業界の人々は衝撃を受けるのです。

 

「クラウドで採用されている要素の複雑さはこの比ではありません。一つのユニットとして作られているOnのシューズは、構成するテクノロジーの組み合わせと素材がすべてを決めます。しかし、Onラボのチームにとっては、採用した要素の総合的な効果と同様に、一つ一つの要素がどのように影響し合うかも重要です。

 

「クラウドの個々のパーツの形状とサイズを検証して、思い通りに潰れないものはどれか、耐久性を上げるために大きなアールが必要なものはどれかなどを確認します。全部同時に潰れるか、それとも改良が必要かといったことも確認します。

 

「これはミリメートルの世界の話ですが、それほどの小さな違いであってもランナーには確実に気づきます」

   

   

テストして少し改良。テストして少し改良。テストして少し改良。この地道な改良プロセスで収集されたデータは圧倒的なものですが、私たちのシューズの品質を下げないためにも必要不可欠な作業です。役に立たないものを排除していくこの作業を通してシューズの改良が確実に行われ、以前よりも良いシューズへと生まれ変わります。新たに作ったプロトタイプの中で、改良の回数が少なく、最もバランスの取れたものが、最有力の素材とテクノロジーの組み合わせとして浮かび上がってきます。進化したCloudflow。今すぐあなた自身のCloudflowを手に入れてください。

     

新Cloudflow
大会で新記録を樹立してきたシューズが、エリートアスリートのインプットによってより洗練されました。さらなる快適さと蹴り出しで、もっと早く。
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