オーストラリア・メルボルン北のビクトリア・パーク・レイク地区で4月に開催されハーフティスタンスのトライアスロン大会「21年チャレンジ・シェパートン」。暑い天候となったこの日、オーストラリア出身のOnアスリート、アンバーガー選手はスタートから力強い動きで飛び出し、見事銀メダルを獲得しました。
レース序盤から強気に攻めて周りに強烈なアピールをしたアンバーガー選手は、スイムを終えた時点でトレント・ソープ選手と共に後続選手に1分の差をつけてリード。その後、バイクで2時間4分14秒を疾走しました。
21.1kmのランではマックス・ノイマン選手に追い抜かれましたが、スティーブ・マッケナ選手の追い上げを阻止し、3時間46分14秒で2位でゴール。今年3月のアイアンマン70.3ジーロングでの6位から大きく飛躍しました。
レース後のアンバーガー選手に話を聞きました。
今回のレースにはどんな気持ちで臨みましたか?
「チャレンジ・シェパートンの2週間前に行われたアイアンマン70.3ジーロングは、本当にひどい結果に終わりました。敗北感が半端なくて、精神的に辛い結果でした。幸い時間に余裕があったので、70.3の挫折から立ち直れたし、シェパートンに向けてすぐに気持ちを切り替えることができました。そのため、気持ちの面ではやる気満々で大会に臨めたし、身体面では70.3の疲労は解消できていました。スタートラインに立つ頃にはとてもスッキリした気持ちでした」
レースはいかがでしたか?感想を聞かせください。
「レース争いは激しかったですが、全体的にとても楽しく、エキサイティングなレースでした。レース当日の朝はとても寒く、この低い気温をどうしようかと皆少しは不安になっていたと思います。体を温めることに無駄なエネルギーを使いたくなかったので、あえてスイムのウォームアップはしませんでした。これが功を奏したのか、スタートは非常にうまくいき、スーパースイマーのトレント・ソープ選手のすぐ後ろについて泳ぎ、同時に水から上がりました。バイクでは自分の強さを示したかったんで、リズムをつかむために最初から飛ばしました」
「今大会はドラフトゾーンが20mだったこともあり、非常にフェアなライドができ、中盤は2分差でリードできました。90km地点ではマックス・ノイマン選手と2分15秒、他の主要ライバルとは約4分の差をつけました」
「最近はランの調子がいまいち振るわなかったので、バイクを降りてからは自分のペースを掴むことに集中しました。ノイマン選手がすぐに追い上げてきたので、差がこれ以上縮まないよう必死でした。ランの途中でリードを失いましたが、スティーブ・マッケンナ選手を抑えて2位のままゴールし、2021年最初の表彰台に立つことができました」
ゴールを切った時の気持ちはいかがでしたか?
「最高でした。最終ラップではポジションをキープするのに必死になっていたんで、その点ではとても満足しています。また、2週間前よりもはるかに良いレースができ、苦労が報われました」
Onのシューズとギアのパフォーマンスはどうでしたか?
「レースではCloudboomを履きました。とても気に入っています。地面での反発力が抜群に良く、シューズの傾斜がうまく設計されているので、ハーフディスタンスのレースがとても快適に走れます」
今後の予定は?
「6月のアイアンマン・ケアンズ(アジア太平洋地区選手権)まで8週間、レースを休みます。それまでは基本に戻ってトレーニングを積み、レースコースでの弱点出来るだけ克服しようと思います」
4月は他のOnのトライアスリート3人も活躍しました。米ガルフコーストで開催されたアイアンマン70.3テキサス大会で、マット・ハンソン選手が4位、アンドレアス・ドライツ選手が5位、バート・アーノーツ選手が6位でフィニッシュ。ハンソン選手はランのスプリットタイムが1時間9分16秒と最速でしたが、惜しくも表彰台には届きませんでした。
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