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開発の舞台裏:Cloudflowの再設計

Cloudflow製作の舞台裏に潜入し、Onラボのイノベーションチームとデザインチームが、履き心地、キック、スピードを向上させるために、どのようにCloudflowを再設計したのかを調査しました。

  

最も飾りの多いOnのシューズをどのように改良するのか? 記録を塗り替えるデザイン。一流アスリートが愛用したいと思うシューズにできるのか? これがOnラボのイノベーションチームとデザインチームが直面した問題でした。

 

シニアプロダクトマネージャーのヴィクターから、Cloudflowの再設計中に彼のチームがどのようなプロセスを経てシンプルな外観にたどり着いたのかについて、お話をうかがいました。

  

 

高順応CloudTec™

 

新生Cloudflowのアウトソール部分には18個のクラウドパーツが付いています。各パーツとも配置された位置に最適な形とサイズで調整されているため、個々のパーツが衝撃を吸収しながらアウトソール全体のソフトな着地を実現しています。クラウドの高さとウォールの厚みの最適値を導き出し、18個のパーツに最適な形状を見つける工程は、忍耐力を試されるほど骨の折れる作業で、微妙な調整と度重なるテストの連続でした。クラウドパーツ間におけるインタラクトの調整は、パーツ単体としての機能と同様に重要な点です。私たちはこれを高順応CloudTec™と呼ぶことにしました。

 

クッショニングはランナーのストライドを邪魔することなく、足の動きに順応しなくてはいけません。 順応性に優れたゴム製クラウドパーツが縦横両方向で衝撃を吸収する理由はそこにあるわけです。このバージョンでの目標は、ソール全体でこれまで以上のソフトな着地を実現しつつ、安定性と耐久性を向上させた究極の軽量シューズで、未だかつてないランニング体験を提供することでした。シューズの側部と中間部に沿うように折りたたみラインがあります。これは見落とされがちですが、クラウドパーツが折り曲げられて反発することが、衝撃の吸収と推進力を最大化するカギです。

 

 

勝利のためのデザイン

 

レースのペースを決定するスイスエンジニアリングのメッシュアッパー。軽量で、通気性と柔軟性を備えたデザインは、高機能ランニングシューズではなくソックスを履いて走る感覚を目指したものです。アッパー部分の一番の改良点は起伏のあるメッシュで、マイクロエンジニアリングの発達で実現可能になりました。新しいメッシュパターンがシューズ全体の通気性を最適に保つため、内側に熱がこもりません。

 

アッパー部分に貼られた補強材は疲れた足をサポートします。この補強材を貼り付けるのに最適な位置を見つけようと開発チームが最初に行ったのは、Onの共同創業者オリヴィエ・ベルンハルドの足にCloudTec™アウトソールをテープで貼り付けて走ってもらうことでした。

 

「テープを貼った場所は、私たちが補強が必要で最も効果的だと考えた部分でした」と、Onのフットウェア&イノベーション部門の責任者イルマリンが説明します。

 

「生体力学の視点でアプローチしたのですが、見てわかるように、実際のシューズに使われているテープの数は最初の実験よりもずっと少ないものです。しかし、どこを補強すると一番ラクに走ることができるかという考えは、このプロセスから派生しました。

 

「ランナーが感じるプレッシャーを最小限に抑えて、最大限のサポートと心地よさを出したいと考えました。そして、その実現に役立ったのがテープでした。もちろん、足を最もサポートする最適な場所を見つけるために、その後もテストを繰り返しました」

  

  

永遠のエネルギー

 

エネルギーの量と走りの速度は比例する。すべてのOnシューズのSpeedboard™に必ずこのコンセプトが導入されています。Speedboard™とはシューズのソールの上にある固いプレートのことで(Cloudflowではクラウドパーツ上にこのプレートが見えます)、足が地面に着地した瞬間に曲がり、地面から足が離れると同時に元に戻る構造です。ランニング動作と重力から生まれたエネルギーを蓄えた直後に解放することで、弓を射る時のようにランニングの運動量を推進力へと変換します。その一方で、足の回転運動をサポートし続けます。

 

Onシューズでは、モデルが異なると採用するSpeedboard™タイプも異なりますが、基本的なコンセプトはすべて同じです。この点は新しいClodflowにも継承されています。ただし今回は、Speedboard™自体の構造に改良を施しました。ヒールとフォアフット部分に前モデルよりソフトでしなやかなセクションを増やしたことで、地面に着地したときの感覚がこれまで以上にスムーズで柔らかくなりました。ミッドフットからフォアフットまでの固めのパーツは、入ってくるエネルギーを最大に高め、衝撃を推進力に変換します。

      

 

Helion™で躍動する走りを

    

Speedboard™とCloudTecアウトソールの推進効果は、ミッドソールにHelion™フォームを加えることで増大します。究極のクッショニングを確実にするためのスイスエンジニアリングによって、耐久性の向上、軽量化、リバウドの増幅を実現しました。また、温度耐性も格段に増し、高温でも低温でも変わらぬパフォーマンスを実現しました。つまり、気温が一気に下がってもパフォーマンスは下がらないということです。

   

ロードランに必要なもの、それはOnのスーパーフォームです。今年初めに発売されたCloudswiftとCloudstratusに続いて、Cloudflowはスーパーフォームの恩恵に与った3番目の高性能ランニングシューズとなります。

        

 

走りを支配する履き心地

 

速度や状況にかかわらず、常に走りをコントロールし続けるため、ホールド感とスムーズで快適なフィット感の向上を求め、ヒールカウンターを大々的に改良を加えました。2つの独立したパーツにしただけでなく、形状を変更して強化しました。以前のモデルと比較するとその違いは明らかで、次世代のCloudflowのリア部分のカーブがさらに丸みを帯びて、人間のかかとに沿う自然な形になっています。

 

リア部分に配置した最後のクラウドパーツの角度と位置を調整したため、Cloudflowはかかとから着地する自然な動きをしっかり支えることができます。Couldsurferと類似する新しい配置は、自然な足の回転運動を増進する設計になっています。しかし、前方に向かってクラウドパーツを大きくすることで、ミッドフットとフォアフットで蹴り出すランニングスタイルにも対応できます。言い換えると、第2世代のCloudflowはランナーの着地や蹴り出すスタイルを選ばないということです。スッキリとデザインされた新しいヒールで走る後ろ姿をライバルたちに見せつけましょう。

     

  

改良された紐穴がミッドフットをしっかりと固定してゴールに向けての加速を促します。ミッドフット全体に大きめの紐穴を加えることで、しっかりと結んだ紐からの圧力が足全体に分散されます。また、伸縮性のあるタンストラップが紐を固定するため、紐がほどける煩わしさを解消しました。 

   

 

究極のトラクション

 

次世代のCloudflowに採用された重要なイノベーションが、足元の摩擦防止パッドに使用された新素材ラバーグリップです。進化したトラクションパターンでラバーグリップ素材を配置することで、グリップ力と敏しょう性が増し、都会の濡れたアスファルトの路面も難なく走ることができます。

  

新Cloudflow
大会で新記録を樹立してきたシューズが、エリートアスリートのインプットによってより洗練されました。さらなる快適さと蹴り出しで、もっと早く。
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