戻る

Impact Progress Report 2021を公開

環境負荷を最小限に抑えながら、高性能な製品を Onのサステナビリティ活動に関する最新情報を掲載した『Impact Progress Report 2021』を公開します。

 

Onはスイスアルプスで生まれました。アルプスの山々は、私たちが設立当初から製品テストを行ってきた場所であり、インスピレーションの源でもあります。自然はOnのカルチャーの中心であり、私たちの暮らしにおいて欠かせない存在です。だからこそ、私たちは自然を守っていくことを固く誓いました。 

 

Onは常に、自然環境と社会に与えるインパクトに対する責任に向かい合ってきました。地球の生態系を取り巻く問題はOnが設立された約10年前よりも深刻化しています。会社の規模が大きくなるにつれ、Onが及ぼす影響力、そして行動に対する責任も大きくなってきました。スピーディーな行動を得意とするOnは、今こそ行動が求められていることを強く認識しています。 

 

 

『Impact Progress Report 2021』は、Onの環境負荷への取り組みに関する報告書です。2021年の活動に関する追加情報や2022年の進捗状況を取り上げたほか、改定した環境目標も明らかにしています。報告書にあるように、私たちはサステナビリティ、公平性、公正性、インクルージョン(包摂)の実現に向けて、さらに一歩前進しました。Onは大きな目標に向けて着実に前へ進んでおり、目標の一部はすでに達成済みとなりました。 

 

予定よりも早く前進できたことを嬉しく思います。しかし、環境保全に関してはどんなに早い取り組みでも十分早いとは言えません

   

 

新型コロナウイルスのパンデミックという困難な状況の中、このような進歩ができたのは世界中のOnチームの努力のおかげです。もちろん、目標を達成するにはまだまだ長い道のりを歩まなければなりません。道中には、さらなる課題が待ち受けていることでしょう。

 

こうした課題に取り組んでいるのはOnだけではありません。シューズ業界全体でも、他の業界でも同様の取り組みが行われています。私たちは、製品、事業、人、場所など、事業に関わるすべての面で、サステナブルで責任あるイノベーションおよびソリューションの開拓に取り組んでいます。サステナビリティ目標を達成し、地球のより良い未来を確保するには、イノベーションこそが鍵であると強く認識しています。

 

 

Onのミッション

 

Onは目標を達成することだけでなく、その過程も重視しています。だからこそ、環境に与える負荷を減らすことだけでなく、社会にもっと良い影響を与えていくことも大切にしています。

 

Onの環境目標は、環境負荷を最大限に抑えつつ、より良い材料、製造方法、流通モデルを用いた、循環型設計のハイパフォーマンス製品を生み出すことです。 

 

Onはこれからも、環境負荷を可能な限り抑えながら、高性能な製品を開発していきます。私たちは、サステナビリティとパフォーマンスは両立するものと考えています。Onの信条は、「発見し、適用し、拡大し、素早く実行する」こと。私たちは新技術に関しては実現可能性を示すだけでなく、産業規模で展開していくことも重視しています。 

  

 

私たちの社会的ミッションは、多様性とインクルージョンを社会に浸透させ、身の回りの世界にプラスの影響を与えること。また、サプライチェーンのパートナー企業と共に、Onの製造拠点である地域社会にポジティブな影響を及ぼすことです。

 

Onはチーム、パートナー、コミュニティなどのために、より公正で、インクルーシブな環境づくりを目指します。Onの環境負荷低減への取り組みは、このビジョンと本質的に結びついたものです。 

 

私たちはサプライヤーもチームの一員として考え、責任ある調達と透明性の確保に努めています。 

 

地球は団結なくしては救えません。だからこそ、私たちは自分たちの進歩や学びをオープンにし、皆さんと共有したいと思っています。環境危機を回避する唯一の方法は、私たちが団結し、素早く行動することです。 

 

組織内だけで活動を行っていては、イノベーションは遅々として進みません。だからこそ、私たちは同じ志を持つ仲間を募りながら、環境への取り組みを進め、結果や課題を皆さんにお知らせしたいと考えています。地球は団結なくしては救えません。気候変動との戦いにおいて、Onがその一翼を担っていきます。 

  

イノベーションの実践

  

私たちはチームアプローチを通し、イノベーションを加速させ、ベネフィットを生み出しています。そうしたベネフィットの1つが、産業排ガスを高性能なランニングシューズに変換する取り組みです。Onは、循環型熱可塑性樹脂のサプライヤー大手であるボレアリス社と、カーボンリサイクル技術に長けたランザック社との協力により、排ガスを原料としたランニングシューズ向け高性能フォームクッショニング「CleanCloud」の開発に成功しました。コラボレーションを重視したからこそ、複数の技術を組み合わせることも、このイノベーションを生み出すこともできました。そして量産可能という重要なポイントもクリアできました。 

  

  

「インパクト・プログレスレポート2021」には、その他多くのイノベーション・プロジェクトのケーススタディが掲載されています。循環型ライフサイクルの製品を提供するサブスクリプションプログラムCyclonに関する最新情報や、カルビオ社との共同による繊維の循環型リサイクルなど、さまざまなイノベーション・プロジェクトの事例を紹介しています。

 

そのほか、社会に貢献するための取り組みも行っています。最近では初の社会貢献パートナーシッププログラム 「Right to Run」を立ち上げました。これは、すべての人の基本権である、スポーツにアクセスできる権利をコミュニティが守っていけるよう支援するプログラムです。私たちはこれまでに、世界の15社以上をパートナーに迎えました。詳細は「インパクト・プログレスレポート2021」をご覧ください。 

    

 

Onのアプローチ

 

Onのサステナビリティへのアプローチは、地球の臨界点を意味する「プラネタリー・バウンダリー」という概念からヒントを得ています。プラネタリー・バウンダリーは、ストックホルム・レジリエンスセンターのヨハン・ロックストローム氏を中心とした科学者グループが論文で提唱した概念です。これは、地球システムにおける9つの項目で環境負荷の「限界値」を設定し、人間社会が安全に活動できる範囲を定めたもの。Onは、各項目の限界値を超えるような事業を行わないよう、目標を設定しています。

 

製品が与える環境負荷の評価には、ライフサイクル・アセスメント(LCA)を用いています。LCAは私たちの製品のライフサイクルにおけるサステナビリティや環境負荷を定量的に把握できる、包括的な手法です。ライフサイクルのどの過程で最も環境負荷が生じているかが分かるため、行動に優先順位がつけやすくなり、環境負荷を早い段階で抑えることができるのです。 

 

このアプローチに基づき、私たちは野心的な目標を設定しました。達成すれば、真の変化がまだ起こせる時間内に、ポジティブな影響を発揮できます。目標の概要は下記にまとめました。各目標についての説明やこれまでの進捗状況については、フルバージョンの報告書をご覧ください。 

 

目標達成への道のりは、まだまだ先が長いです。しかし、透明性を確保することで、皆さんに私たちの活動を見ていただき、一つひとつの過程に参加していただくことができます。難しい取り組みではありますが、大きな夢を持ち、団結して取り組めば、どんなことも可能になると、私たちは信じています。この最新レポートは単なる報告書ではなく、言わばあなたへの招待状です。あなたも私たちの取り組みに参加していただければ幸いです。ぜひOnと一緒に夢を見続けてください。 

 

 

Impact Progress Report 2021をダウンロード

 

概要:私たちのインパクト目標

 

気候(温室効果ガス)

2030年までの目標: 

·       Scope 1(事業者によるCO2の直接排出量)とScope 2(他社から供給された電気や熱、蒸気の使用に伴う間接排出量) の排出量を絶対値で46%削減* 

·       Scope 3(Scope1と2をのぞくサプライヤーから排出される間接的なCO2排出量)***の排出原単位を55%削減(付加価値の単位あたり**)

·       Onの社屋と店舗の使用2022年までに電力における再生可能エネルギーの割合を80%に引き上げ

·       2030年までにすべての社用車を電気自動車にすること

 

素材とトレーサビリティ

2024年までの目標: 

·       ポリエステルの100%に再生ポリエステルを使用

·       ポリアミドの100%に再生ポリアミドを使用 

·       オーガニックおよびリサイクル、もしくは石油由来ではないコットン繊維を100%使用 

 

パッケージ

2021年までの目標(達成済、さらなる目標を設定中)

·       フットウェアとアクセサリーのパッケージに、100%リサイクル素材のFSC認証の段ボールを使用 

·       アパレル製品のパッケージに100%リサイクルHDPE(高密度ポリエチレン)を使用

 

化学物質

目標:

·       2020年までにTier 1(一次受け)とTier 2(二次受け)でAFIRM(グローバルサプライチェーンにおける化学物質の管理・削減・規制に取り組むアパレル・フットウェアブランドの国際的な枠組み)とREACH(欧州連合における化学品の登録・評価・認可および制限に関する規則)に準拠したRSL(化学規制物質のリスト)の実施

·       2027年までに100%PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)フリー(C0)のDWR(耐久性撥水剤)を使用

·       2024年までに水性接着剤を100%使用

 

廃棄物

2025年までの目標:

·       Tier1の工場における廃棄物転換率を90%以上にすること

 

サプライヤーの環境インパクト

目標: 

·       2023年までTier1および戦略的Tier2サプライヤーすべてがSEFレベル2を実現

·       2025年までにTier1サプライヤーすべてがSEFレベル3を実現

 

サプライヤーの社会的インパクト 

2025年までの目標:

·       Tier1および主要なTier2サプライヤーのすべてで、持続可能な生産に関する当社の基準を達成

·       Tier1サプライヤーの100%が生活賃金を導入(達成済)

 

透明性

目標: 

·       2020年までにすべてのTier1サプライヤーの一覧を公開(達成済)

·       2025年までにすべてのTier1、Tier2サプライヤーの一覧を公開