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スペイン・フェルテベントゥラ島:温暖な気候を活かしたトレーニングガイド

世界を旅する冒険家のジョニー・ヴァーマンさんとハンナ・ヴァーマンさんが向かった先は、太陽の光が降り注ぐスペインのフェルテベントゥラ島。カナリア諸島に属し、休暇やトレーニングに最適な場所としても広く知られています。

  

飛行機を使ってまで暖かい場所に移動し、1〜2週間のトレーニングを行うことが時間的にも金銭的にも価値のあることなのか――。そう疑問に思うのは当然です。憂鬱な冬のうっぷんを晴らす方法なら、わざわざ暖かい地域へ行かなくてもあるはずです。それでも、外の気温が下がり始めると、スポーツ界のトップアスリートたちは次々と灰色の空に別れを告げて、太陽の輝く場所へと移動を始めます。

 

なぜなのでしょう?それにはきちんとした理由があります。まずは太陽の光です。頭から足の爪先までビタミンDを吸収できるようにするだけで気分が激変し、パフォーマンスに良い影響を与えるという研究結果が数多く発表されています。もちろん、メリットは心理的なものだけではありません。太陽の下でトレーニングをすると、持久力も上がります。気温が高い場所で運動して汗を流すと、体に負荷がかかり血漿量が上がります。そうすると気温の低い場所に戻ったときに、持久力のアップを実感できるのです。

  

 

トレーニング続きでオフはなし?

もちろんオフの時間はあります。暖かい場所でのトレーニングは体への負担が大きく、トレーニング時間は短くても強度は高くなります。そのため、休息と回復がとても重要になります。トレーニングと休暇を組み合わせるのがベストな形でしょう。

フェルテベントゥラ島にはリラックスするのに最適な、手つかずの浜辺が150kmも続いています。また風が強いため、ヨーロッパ圏内にあるウィンドサーフィンのメッカとしても知られています。スケジュールに余裕があれば、暑さに体を慣らすために2〜3日の高所順応期間を計画してみても良いでしょう。フェルテベントゥラ島は真冬でも最高気温は25℃まで上がります。

             

  

暖地トレーニング発祥の地

カナリア諸島の浜辺は夢のように美しく、気候も1年を通して温暖です。そのため、温暖な気候を好む旅行者に長い間愛されてきました。ただ、金色に輝く海岸線や、険しいゴツゴツとした岩肌の火山は、サンダルではなくCloudTec®に履き替えてトレーニングしたいアスリートにとっても天国です。伝説のアイアンマンとして知られるティム・ドン選手や、オリンピックのトライアスロン金メダリストのニコラ・スピリグ選手 など、多くのトップアスリートたちがここに長期間滞在し、コンディション調整を行っています。

 

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冒険にうってつけの島

スペイン語で「強烈な冒険」という意味を持つフェルテベントゥラ島。バラエティに富んだ地形と天候(暴風になることも!)は、アイアンマン世界選手権大会が行われるハワイ島コナに似ているため、レースの準備を行う場所として理想的です。さらに、フェルテベントゥラ島には太陽を浴びながらトレーニングできる浜辺のコースだけでなく、高地トレーニングに最適な火山がたくさんあります。

高い気温と高地の組み合わせにより、赤血球の量と血漿の量が増加した状態で帰国することができ、寒い地域でのセッションを有利に進めることができます。フェルテベントゥラ島はカナリア諸島で2番目に大きい島ですが、近隣のテネリフェ島やランサローテ島のような混雑とは無縁です。そのため、サイクリストやハイカー、ランナーたちがこの島を絶賛するのも納得です。

 

フェルテベントゥラ島に拠点を作る

島の南側には絵はがきにあるような美しいビーチと可愛い町並みが、北側にはサーファーや船乗りの楽園があります。フェルテベントゥラ島の中心部分には山脈があり、高地トレーニングに適した環境が整っています。私たちが拠点としたのは島の南側にあるピエドラス・カイダス(Piedras Caidas)という村の近くで、早くクラウドを履いて冒険したくてうずうずしていました。以前、ここの火山景観と輝く砂浜の写真を見たことがあり、また風光明媚なコースの話も耳にしていたので、ここで行うシューズの試し履きが待ち遠しいほどでした。島に到着すると、特有の熱を帯びた、乾いた空気が出迎えてくれたのですが、風が強すぎて、まずはこれが収まるのを2日間ほど待つほかありませんでした。その後、気温が上昇し風も収まったのですぐに暖地トレーニングを始めました。まずは拠点からモロハブレ(Morro Jable)村までの5kmを走りました。完璧な砂浜と打ち寄せる波の応援を受けてのランは、この島での心躍るトレーニングの始まりとなりました。

 

完璧なマウンテンラン

海岸線のランと同じくらい美しい景色の山々が私たちを呼んでいました。翌日、車に荷物を積み込んで、北側のアンティグア(Antigua)まで60km移動。ここはベタンクリア(Betancuria Massif)の登山口です。島の中でも最も山の多いこの地域にかなりの期待を抱いていましたが、やはり失望とは一切無縁でした。25kmのコースを山道に沿って走る間に、すれ違ったサイクリストの人数は片手で数えられるほど。下肢のスタミナを消耗するコースでしたが、走りながらの眺めは絶景で、特に山頂の岩礁からは島全体を見渡せて最高でした。日中も壮大な景色が楽しめますが、この周辺は人工的な光が一切無い地域なので、太陽が沈むと夜空に浮かぶ星の輝きが、この世のものとは思えない荘厳な景色を作り出すのです。

  

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完璧を超える方法とは

正直に言うと、初めはここでのマウンテンランニングは走破できないだろう思いました。しかし、フェルテベントゥラ島を過小評価するのは間違いでした。この驚きに満ちた島の、モロハブレ村を少し離れた場所に、ランナーなら絶対に走りたいと思う、宝石のようなコースを見つけたのです。出発から少しの間はタール舗装の道路を走りますが、程なく砂利道から砂浜のコースに入り、ハンディア自然公園(Jandía Natural Park)を通り抜けて、コフェテ(Cofete)という町に向けて走りました。コフェテに近づくにつれて、キラキラと光る海が目前に広がり、思わず自分をつねってしまうほどの絶景が目の前に広がりました。海が歓迎してくれていると実感した途端、活力は一気に復活するものです。また、コフェテをヨーロッパ最高のビーチと主張する人が多い理由がすぐにわかりました。砂浜を少し歩き、海に少しだけ入ってから、モロハブレに戻る10kmの道を軽快な足取りで走り出しました。驚いたのは、私たちのギア全てが、車に戻る頃には完全に乾いていたことです!

   

   

誇大広告が誇大ではないランナーの楽園

最終的にフェルテベントゥラ島は本物のランナーの楽園だとわかりました。その風光明媚さと異なる地形という組み合わせが、一度来たら一生記憶に残るトレーニング環境を作り出しています。確かに、高温と強風は難題となって立ち向かってきました。ただ本格的なランナーであれば、この場所にあるドラマチックなコースに挑戦し、そのような難題を克服することにさえも魅力を感じるでしょう。オフの時間はビーチやウォータースポーツから離れて、島特有の伝統的な料理や、美味しいシーフードに舌鼓を打つのもおすすめです。この島は長さ100km、幅25kmで、交通手段も少ないため、フェルテベントゥラ島の絶景コースに行くにはレンタカーを利用すると便利です。また浜辺でも山の中でも、路肩で人を待ったり、全力で走ったりするのに十分な広さがあります。

  

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ジョニーとハンナの最新情報はfindingouradventure.comまたは Instagram (@findingouradventure)でチェックできます。

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