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シューズの寿命と買い替えるタイミング

ランニングシューズを買い替えるべき時期はいつか――。これはすべてのアスリートとランナーが抱く疑問です。ランニングシューズが寿命だとわかるサイン、そしてシューズを長く愛用するためのヒントとコツをまとめました。

 

ランナーにとって、今まで尽くしてくれたお気に入りのシューズに別れを告げるのは、とても辛いこと。もちろん、ちょっとした傷みや欠陥を理由に、新しいシューズを購入するランナーがいるのも事実です(しかも新しくてカッコ良いモデルは山ほどあるので、買い替えたいという衝動は極めて現実的です)。ただその一方で、まるで数十年履き続けたかのような、穴だらけのシューズをランニングトラックで見かけることも稀ではありません。

 

そもそも、なぜランニングシューズを買い替えるべきなのでしょうか?

もしあなたが見た目を気にしない性格の持ち主であれば、たとえ今使っている一足にダメージがあろうと摩耗していようと、シューズが「ひとまず使えてしまう」場合は、買い替え時の判断をするのは難しいかもしれません。ただシューズをある程度使い込むと、シューズの機能に影響が出始め、けがのリスクが増えます。まさにそれがランニングシューズの取り替え時。走ることを目的としたパーツや構造が機能していないシューズで長く走るほど、身体にダメージを与えるリスクは大きくなります。

 

ランニングシューズが寿命を迎えたことがわかるポイントは、シューズの下の方。簡単に言うと、寿命が過ぎたシューズで走ることは、タイヤのすり減った車を運転するようなものです。つまり、前に進むことはできるけれど、何か良からぬことが起こる可能性も高いということです。

 

ランニングシューズの寿命はどれくらい?

ランニングシューズの寿命は、シューズの特徴や、身体の動作パターン、使用方法、手入れの仕方など多くの要因から影響を受けます。長距離を毎日走るようなベテランランナーやプロアスリートの方が、趣味で時々走るランナーよりも頻繁にシューズの買い替えが必要になるのは明らか。シューズもランナーも千差万別。そこで、ランニングシューズの寿命を短くする原因や、履きなれたシューズに別れを告げるべきタイミングについて以下にまとめました。

 

 

ランニングシューズの寿命に影響を与えるものは何か?

シューズの寿命を決定する三大要因をご紹介します。

 

1.走る地形

走る場所、つまり、ロードかトレイルか、またはトラックか、屋内か屋内外の混合なのかは、ランニングシューズの寿命を決定するための最大要因の一つです。ほとんどのランニングシューズに、そのシューズに適した地形とそうでない地形があり、通常はロードランニングが基準とされています。ただ実際は複数の異なる地形を走るランナーがほとんどです。都市であっても、靴底が接する地形がさまざまに変化する岩がちで土に覆われた公園などもあります。大切なことは、あなたが頻繁に走る地形と、履いているシューズが得意とする地形が合っているかどうかを確かめることです。あるいは、そのシューズの使用年数が長いために、もうすでに最適なシューズではなくなっている可能性もあります。

 

2.走り方

足の蹴り出し方もまた、ランニングシューズの寿命に関係します。ランニング時のインパクトゾーンに確信が持てない場合は、使い込んだランニングシューズの底を見て、最もすり減っているのがフロント、ミドル、ヒールのうちどこかを確認してください。これを知ることで多くの情報を得ることができ、もっと自分に合ったランニングシューズを選んだり、自分の走り方をサポートする構造のシューズを選んだりするのに役立ちます。

フォアフットストライカー:スプリンターやヒルランナーに最も多い蹴り出し方です。このタイプのランナーのシューズは、たいてい足の親指の裏やシューズのフロント部分の外側や側面がすり減っています。ミッドソールが露わになるほどアウターソールがすり減ってしまうこともよくあります、極端な場合は靴下や足が見えていることもあります。

ミッドフット:足の母指球があたる部分(足の真ん中あたり)がフォアフットと同じようにすり減っている。

ヒールストライカー:長距離のロードランナーに多い走り方です。残念なことに、このタイプのランナーは、他の2つのタイプのランナーと比べて、より頻繁にランニングシューズを買い替える必要があることが統計で明らかになっています。シューズの他の部分が新品同様だとしても、ヒールが過度にすり減っているとサポート力が徐々に低下し足や足首がダメージを受けてしまうので、知らないあいだにけがをする可能性が高まります

ただし、インパクトゾーンの位置に関して言えば、必ずしも「正しい」走り方があるわけではありません。自分がどのタイプのランナーなのかを知って理解することが、適切なシューズの上手な選び方の(実に文字通りの)最初のステップだということです。

 

3.ランナーの体格

シューズの下からだけでなく、上から影響を及ぼすもの、つまりランナー自身も一つの大切な要因です。ランナーの特徴、特にランナーの体重と身長が、ランニングシューズの寿命を知るために重要です。ほとんどのランニングシューズは、一般的データから導き出した「平均的な」ランナーのプロファイルをもとに作られています。この平均的プロファイルよりも体重が重いと、シューズはすぐに擦り切れてしまうことが多く、また軽い場合は比較的長持ちします。身長の高いランナーと低いランナーについても同じことが言えます。ランナーの体格が「平均」とは大幅に異なる場合には、そのようなランナーに合ったシューズ、例えばサポート力が増強されているシューズなどがあり、これらは摩耗をカバーする力に優れています。選ぶシューズに確信が持てない時の最善の方法は、購入する前にそのシューズがあなたの体格に合っているのかを尋ねてみることです。

 

シューズの寿命が過ぎたことがわかる一般的な兆候

アウトソール

ランニングシューズの買い替え時が最も顕著に表れるのはアウトソールです。溝が無くなり滑らかになるほどすり減って、シューズのソールの形が全体的に変わってしまったら、それは明らかに買い替え時です。(あなたがどのタイプのランナーなのかによりますが)シューズの一部だけ、ほかの部分より摩耗がずっとひどい場合は、判断はとても難しくなるでしょう。On愛用者は幸いにも、特許技術CloudTec®アウトソールの底が突き破れると、パーツが寿命であることがはっきりと分かります。こうなると、そのシューズには欠陥が生じるので、新しいシューズの購入を考え始めなければなりません。

 

擦り減ったアッパー

シューズの側面はすり減っているのに、ソールはまだ良い状態の場合は、あなたの足に合っていないサイズのシューズを選んでしまったことを意味しているかもしれません。シューズのサイズは足の長さで測りますが、幅広や扁平足の場合、シューズの側面がすぐにすり減ってしまうことがあります。この場合は、ハーフサイズ大きめのシューズを選んだり、ランニング時に足に順応する伸縮性のあるシューレース(Cloudに使われているようなこちら)を選んだりするとよいでしょう。それでもランニングシューズの側面がすり減ってしまう場合は、アッパーが補強されたタイプを考慮してみるとよいかもしれません。

 

内側のヒールの擦り減り

アッパーがすり減る場合と同じく、ヒールが早い段階で摩耗するのは、サイズが合っていないことが原因で足首が外に飛び出し、ランニング中に摩擦を起こしている可能性があります。この場合の簡単な調整方法はシューレースを締め直すこと。これが、かかとと足首を正しい場所に安定させ、足の甲をしっかりとサポートします。またそれと同様に、ローカットソックスが原因で、シューズの内側のクッション性や素材が、シューズの寿命よりも早く摩耗してしまうこともあります。もしシューズの後ろの部分だけが傷んできたと気づいたら、長めのソックスを選ぶことを検討してみましょう。

 

見た目以上

シューズのアッパーが新しく見えて、アウトソールのグリップにまだ溝があったとしても、シューズ内部が知らないうちに損なわれている可能性もあります。多くのランニングシューズの決定的な買い替えのサインは、特に「毎日」トレーニングする人たちに関して言えば、インソールの弾力性です。時間の経過とともに、ソール素材は(雨天ランなどの)自然条件によって硬くなったり、着地の衝撃を和らげ膝の保護を助ける弾力性の大半を失ったりしている可能性があります。ここでは直感を働かせることが必要です。ソールをつついたり握った時の感触が、以前よりも弾力が無くなり硬くなっていたら、素材が硬化して古くなっている可能性があります。その場合は交換が必要かもしれません。

 

痛みとけが

ほかのすべての兆候はさておき、最も重要で注意すべきサインは「痛み」です。機能に優れたランニングシューズであれば、身体の特定の場所が持続的に痛むようなことなく、身体をいつでも走り出しと同じくらい良い状態に保てるはずです。今まで痛みを感じなかった所が痛むようになったら、そしてそれが特に、足やすね、上背部の場合は、シューズを買い替える必要があるという意味かもしれません。身体の声に耳を傾けることは、ランニングシューズの寿命を見極め、けがを未然に防ぐための最善の方法です。

 

いまいち確信が持てない場合は、訊いてみよう

車の整備士の元へ向かう時のように、ランニングの専門家や地元のシューズショップに、現在使っているランニングシューズがこの先どれくらい使えるのかについてアドバイスを求めることは悪いことではありません。現在使っているランニングシューズを持っていけば、実際にどの部分が擦り切れているのかを調べて、次に購入するシューズが寿命に達する前に被るダメージに対処するのがより簡単になります。

 

もしそれがOnのシューズであれば、使用しているシューズの写真を添えてOnのカスタマーサービスまでお問い合わせください。買い替える必要があるかどうか、無料で診断を行います。このサービスの詳しい情報はこちら。

 

 

シューズの寿命を延ばす

シューズは、けがを予防して、健康的な生活を推進するための投資です。特に大きなイベントに向けてのトレーニングをしたり、短い期間に何足も履きつぶしたりする場合、シューズは高価になります。ここに、ランニングシューズの寿命を延ばすためのヒントをリストアップしました。

 

使ったあとは乾かす:シューズは中からも外からも湿るので、使ったあとはすぐに乾かしましょう。水蒸気がシューズの接着剤や素材にしみ込んでしまうと、どんどんシューズが傷んでいきます。シューズをすぐに乾かせば、シューズの持ちが良くなります。

3足以上のシューズを交代で履く:複数のシューズを交代で使ってシューズに休息時間を与えれば、シューズが元の状態まで回復できます。1足だけを使い続けることで、ランナーが走り方を調整しすぎたり、走り方を変えてしまったりすることを防ぎます。

着脱前にシューレースをほどく:ランニングシューズを踏みつけてくしゃくしゃにして履くと、徐々にシューズの構造、中でもヒールが傷みます。シューズを履く時にシューレースをほどいて座って履くと、シューズの強度が保たれ損傷を受けません。もちろん(Onのクラウドモデルのように)そのままシューズを履けるように作られたスピードシューレースシステムが備わっている場合を除きます。

適切なソックスを履く:シューズは外側から内側を保護するように作られているので、(素足で走らない場合は)ソックスの品質と条件がシューズのそれと一致しているかどうかを確かめましょう。

 

さようなら、でも忘れない

Stravaなどの優秀なランニングアプリを使うと、ランニングにどのシューズを使っているのかを記録できます。これには、二重の目的があります。一つは、自己記録を更新した時や特定のレースでどのシューズを履いていたのかを振り返ること、もう一つは、そのシューズでどのくらいの距離を走ったのかを追跡しやすくすることです。使っているランニングシューズでどのくらい走ったのかを知ると、ランナーはきっと驚くでしょう。特に(けがをすることなく)初めて1カ月で1000㎞走る、といった新しい挑戦を始める時にアプリはとても便利です。

 

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